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437.構造改革後の俸給カーブ(その2) [50.構造改革後の俸給カーブ]

 前回、行(一)の初号の水準及び最高号俸の水準について、平成18年から平成28年の変化を確認した。概略、一般職(大卒)の初任給が延べ+8,000円なのに対して、5級最高号俸(号俸増設後)では延べ▲11,500円、6級では延べ▲16,500円となっているものであった。
見方を変えて、行(一)について、各職務の級ごとに、初号に対する最高号俸の比率の変化を見ておく。(平18→平28(※) ※:号俸増設前)
 1級 1.82→1.74
 2級 1.69→1.58
 3級 1.62→1.53
 4級 1.49→1.46
 5級 1.39→1.37(1.36)
 6級 1.33→1.29(1.28)
 7級 1.25→1.23
 8級 1.16→1.15
 9級 1.16→1.15
 10級 1.08→1.07

 いずれの級も上下の幅が更に狭くなったということが言える。

 次に、職務の級ごとの俸給月額の幅(初号と最高号俸との差額)と級間の重なりの変化を確認しておきたい。
<1級>
 幅 110,100円→105,000円(0.95)
 重なり 60,300円(54.8%)→54,900円(52.3%)
<2級>
 幅 126,100円→111,700円(0.89)
 重なり 88,800円(70.4%)→75,500円(67.6%)
<3級>
 幅 136,100円→121,300円(0.89)
 重なり 94,900円(69.7%)→88,100円(72.6%) *重なり率UP
<4級>
 幅 128,900円→119,100円(0.92)
 重なり 101,500円(78.7%)→93,100円(78.2%)
<5級>
 幅 114,000円→105,100円(0.92)
 重なり 82,600円(72.5%)→74,500円(70.9%)
<6級>
 幅 104,800円→91,700円(0.88)
 重なり 58,700円(56.0%)→47,600円(51.9%)
<7級>
 幅 93,100円→82,300円(0.92)
 重なり 45,500円(48.9%)→36,800円(44.7%)
<8級>
 幅 67,800円→60,500円(0.89)
 重なり 13,900円(20.5%)→10,200円(16.9%)
<9級>
 幅 73,900円→69,100円(0.92)
 重なり 8,400円(11.4%)→6,100円(8.8%)
<10級>
 幅 41,100円→37,800円(0.92)

 こうやって眺めてみると、職務の級ごとの俸給月額の幅は、給与構造改革後10%前後(1級は5%)短くなり、級間の重なりも3級を除いて少なくなっている。つまり、給与カーブがよりフラット化し、一応、職務給の原則が一層強化されたということになろうか…。

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