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439. 労働基準監督官、増員へ [8.トピック]

 政府は、長時間労働の是正を目指し、労働基準監督署の専門職員である労働基準監督官を増員する方針のようです。(読売オンライン)

労働基準監督官、増員へ…電通の過労自殺受け
2016年11月05日 15時00分
 政府は、長時間労働の是正を目指し、労働基準監督署の専門職員である労働基準監督官を増員する方針を固めた。
 電通の新入社員の過労自殺問題を受け、従業員に長時間労働をさせている企業の監督や取り締まりを強化する必要があると判断したためだ。残業時間を減らすための制度整備と並行して、現場の体制を拡充することで、働き方改革の実効性を高める狙いがある。
 労働基準監督官は現在、全国321の労基署に3241人が配置されている。労働者1万人当たりの監督官の数は0・53人で、ドイツ(1・89人)、英国(0・93人)など欧州の先進国と比べて見劣りする。取り締まりを強化しようにも、「マンパワーが足りずに対応が追いついていない」(政府関係者)というのが現状だ。

 う~ん。文部科学省も、「教員の長時間労働という働き方の改善」とか言っているのだが、労働基準監督機関としての役割を担っている都道府県人事委員会の事務局職員の数は、どれくらいなのだろうか。
 とりあえず、東京都人事委員会事務局「平成27年度版事業概要」を見てみた。
 事務局各課分掌事務を見ると、任用公平部の総務課が、「労働基準監督機関として行う労働基準法等の規定の施行に関すること。」を分掌している。
 事務局配置職員数をみると、合計で59人、併任者8人の計67人となっている。労働基準監督官に該当しそうな総務課の職員は9人である(総務課の項の計12人から、局長、部長の任数を減じた。)。この9人全員が専任で労働基準監督業務に当たっているとは到底思えないので、一応、半分程度の5人と想定しよう。
 東京都の非現業職員数は、102,107人である。そうすると、東京都非現業職員1万人当たりの監督官相当職員は想定0.49人となる。こちらの方も、「マンパワーが足りずに対応が追いついていない」というのが現状ではないだろうか?

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コメント 1

香菜子先生

香菜子です、はじめまして。私は増員大賛成です。
今の制度は教員の負担が大き過ぎます。真面目に一生懸命に教育に取り組んでいる教員ほど馬鹿を見て苦労する制度。
働かないやる気のない教員を無理やり退職させるのは難しいだろうから、せめて教員の数を増やしてほしい。
教育は未来への投資。予算をケチる分野ではないはずです。

by 香菜子先生 (2017-09-18 08:55) 

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