35. 旧教育職俸給表(二)1級(その7) [3. 旧教(二)1級]
前回までの考察で、教(二)1級と行(一)Ⅲ種との俸給水準の対比を行ってみると、1級から3級までで格合わせすると高位号俸では一致していないことが分かった。
そこで、教(二)1級の俸給水準について、行(一)の1級から4級までの俸給水準と対比してみようと思う。
<教(二)vs行(一) 平17改定>
高卒制度年数 行(一) 教(二)
(年数差) 号俸 俸給月額(A) 号俸 俸給月額(B) B/A
0 1-3 138,400 1-2 147,000 1.06
5 2-2 170,200 1-7 187,100 1.10
10 3-4 205,000 1-12 221,400 1.08
15 4-5 251,700 1-17 260,800 1.04
20 4-10 292,700 1-22 295,500 1.01
25 4-15 327,400 1-27 324,300 0.99
30 4-20 345,200 1-32 344,100 1.00
35 4-25 356,500 1-37 354,400 0.99
38 4-28 363,200 1-40 360,300 0.99
さて、どうだろう。教(二)1級の到達水準は、詳細に見れば若干(1号俸程度)低くなっているが、行(一)4級に見合う水準であった。教(二)1級が行(一)との対比で3級までというのは格付けとして低すぎはしないかとの感想をもって考察を始めたが、俸給水準を具体的に対比してみると、係長に適用される行(一)4級までわたっていると考えて良さそうなのである。
実際、この辺りの事情は人事院に聞いてみないと分からないのだろう。ただ、日教組の古い資料などを見ていると、8等級制の時代の教(二)3等級は、「行(一)対応では8~5等級となっている」との記述があったりするので、まあ誤りではないのかもしれない。
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