7. 旧教育職俸給表(二)(三)の作成(その7) [1.旧教(二)(三)の作成]
前回、平成2年4月1日適用の俸給表で行(一)と教(二)(三)の対比を作ってみた。こうして見ると、B/Aはほとんど変化がないことが分かるだろう。俸給月額の最小単位は100円であることから、小数点以下第二位の微妙な差は誤差の範囲内とも受け取れそうである。昇格改善や号俸間引きといった制度改正を考慮しなければ、この間ずっと教(二)(三)は概ね行(一)との均衡を基本に改定されてきたものと言えるようである。
しかし、教(二)(三)の行(一)に対する優位性がほんのわずかだが上がっているように見える。特に大卒制度年数23年以降は、0.01~0.02高くなっている。平成2年から平成17年までの間の給与改定で、教(二)(三)に有利な改定が行われたのであろうか。もう少し詳しく見てみたい。
<教(二)(三)2級の平均改定率とこれに格合わせした行(一)の平均改定率の推移>
改定年 教(二) 行(一) 教(三) 行(一)
昭61 2.3% 2.3% 2.3% 2.3%
62 1.5 1.5 1.5 1.5
63 2.3 2.3 2.3 2.3
平成元 3.1 3.1 3.1 3.1
2 3.6 3.7 3.6 3.7 初任給1号俸改善
3 3.7 4.3 3.7 4.2 行(一)特別改善
4 2.9 2.7 2.9 2.7 行(一)昇格改善(漸進的)
5 2.3 1.9 2.3 1.9 〃
6 1.6 1.2 1.6 1.2 〃
7 1.3 1.0 1.3 1.0 〃
8 1.3 1.1 1.3 1.1 教(二)(三)号俸間引き
9 1.1 1.1 1.1 1.1
10 0.8 0.8 0.8 0.8
11 0.4 0.4 0.4 0.4
12 - - - -
13 - - - -
14 -1.9 -2.0 -1.9 -1.9
15 -1.1 -1.1 -1.0 -1.1
16 - - - -
17 -0.3 -0.3 -0.3 -0.3
平成3年から平成8年にかけての微妙なポイントの違いは、誤差ではないような気がするのだが…
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