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27. 特2級の創設と教育職給料表の一本化(その11) [2.特2級創設と給料表一本化]

 この課題を神奈川モデルはどのようにして解決しようとしたのだろうか。
 この点の一つは既に言及しているように、3級=新2級昇格時から1号上位昇格制度の効果を盛り込んだ一定額加算昇格制度としたことであろう。具体的には、4級=旧3級1号給への昇格ポイントは、これに対応する全人連モデル教(三)3級1号俸の昇格ポイントより4号俸(旧1号俸)分早くなっている。これを金額ベースで概観すると次のようになる。
 <神奈川モデルの昇格メリット>
  全人連モデル教(三)
   昇格前2-49 275,200円(286,208円)
   昇格後3-1  286,100円(293,600円) 昇格メリット 10,900円(7,392円)
  神奈川モデル
   昇格前2-49 275,200円(286,208円)
   昇格後3-13 285,900円(297,336円)
   昇格後4-5  298,400円(305,900円) 昇格メリット 23,200円(19,692円)
  ※( )は教職調整額・3級加算額を含むベース
 2級=教(三)2級と4級=教(三)3級の間に、3級=新2級として教(二)2級を割り込ませるために、一定額加算昇格制度を活用して級間のスキマを広げたのである。実質、4級=教(三)3級の水準を1号俸分引き上げた結果となっている。昇格メリットとしては、この程度のメリットが確保できれば、まあ遜色ないものとなっているのではないかと思う。


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