33. 旧教育職俸給表(二)1級(その5) [3. 旧教(二)1級]
前回、教(二)(三)1級の行(一)との号俸レベルの格合わせ表を作ってみた。一見して気づくのは、教(二)1級の最高号俸は行(一)3級の最高号俸まで用意されているのに対して、教(三)1級の場合はそこまで到達しないことだろう。高卒制度年数で言えば、教(二)1級と行(一)3級については38年まで用意されているのに対して、教(三)1級は31年までで終わってしまう。これを制度年齢で見れば、教(二)1級と行(一)3級が56歳まで昇給できるのに対して、教(三)1級は49歳で頭打ちとなるのである。
その理由は容易に想像できるだろう。教(三)1級が適用される職は、講師か助教諭であり、いずれも教諭に代えて置く職であり、臨時の職であった。逆に、教(二)1級が適用される実習助手と寄宿舎指導員は退職まで勤続する訳であるから、教(二)1級には、定年制を前提として、その他の正規の職員に用意された号俸数と同じだけの号俸数を用意する必要があったのだ。
では、次に俸給月額で俸給水準を具体的に対比していこう。
<教(二)vs行(一) 平17改定>
高卒制度年数 行(一) 教(二)
(年数差) 号俸 俸給月額(A) 号俸 俸給月額(B) B/A
0 1-3 138,400 1-2 147,000 1.06
5 2-2 170,200 1-7 187,100 1.10
10 3-4 205,000 1-12 221,400 1.08
15 3-9 242,100 1-17 260,800 1.08
20 3-14 270,600 1-22 295,500 1.09
25 3-19 291,100 1-27 324,300 1.11
30 3-24 301,100 1-32 344,100 1.14
35 3-29 310,600 1-37 354,400 1.14
38 3-32 316,200 1-40 360,300 1.14
<教(三)vs行(一) 平17改定>
高卒制度年数 行(一) 教(三)
(年数差) 号俸 俸給月額(A) 号俸 俸給月額(B) B/A
0 1-3 138,400 1-2 147,000 1.06
5 2-2 170,200 1-7 187,100 1.10
10 3-4 205,000 1-12 220,400 1.08
15 3-9 242,100 1-17 255,500 1.06
20 3-14 270,600 1-22 284,300 1.05
25 3-19 291,100 1-27 303,100 1.04
30 3-24 301,100 1-32 312,400 1.04
35 3-29 310,600 (1-33 314,100)
38 3-32 316,200
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