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110. 俸給の調整額(その9) [14.俸給の調整額]

 その後、間差額の俸給月額に対する率=昇給率がどのように変化したのだろうか。
 <行(一)昇給率の変遷>
 俸給表  平均昇給率        平均間差額           平均俸給月額
 昭32  4.0%(1.9~8.2%)   1,102円(200~2,400円)     27,226円
 昭48  3.1%(1.2~5.3%)   3,498円(1,000~7,300円)   114,422円
 昭62  2.4%(0.8~5.5%)   6,636円(1,600~14,300円) 274,024円
 平17  2.0%(0.6~4.0%)   6,614円(1,600~14,300円) 332,023円
 平18  1.6%(0.4~4.0%※) 5,354円(1,300~12,800円) 339,891円
 (注)平18は、基幹号俸間の昇給率及び間差額である。
 ※ 昇給率の最高は6.6%であるが、旧1級と旧2級との統合によりいびつになった部分だけ飛び抜けて高い率となっているので、除外した。

 数字を見るだけで一目瞭然であるが、平均昇給率は一貫して下がり続けている。逆に言えば、昇格しなければ俸給の大幅な上昇は見込めないような制度にしたということか。いずれにしても、これではもう俸給の調整額の基礎が俸給月額の1号俸差であるとはとても言えず、創設当時とは技術的にも性質的にも変わってしまったと言えるのではないだろうか。


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