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215.特2級から3級への昇格(その4) [26.特2級から3級へ]

 特2級から3級への昇格に伴う対応号給の決定に当たって、原則的な運用をせず、2級に在級していたものとみなして再計算した号給を基礎に改定前の昇格時号給対応表により3級昇格時の号給を決定すると、特2級在級時よりも本俸(本俸的給与)が下がってしまう逆転現象が生じることについては、前回のノートで指摘した。

 具体例を取り上げて考察しておこう。(モデルなので昇給抑制措置は考慮しない。)

○教(二)の例
       昇給の経過                   再計算の過程
 20.1.1 2級100号俸 401,500円(417,560円) →2級100号俸
 20.4.1 特2級76号俸 415,900円(432,536円)      -
 21.1.1 特2級80号俸 421,500円(438,360円)   2級104号俸
 21.4.1 3級50号俸  426,800円(434,500円) ←3級50号俸
        ※昇格差額 5,300円(▲3,860円)
(参考)原則的運用の場合 3級56号俸 436,500円(444,200円)
                   ※昇格差額 15,000円(5,840円)

○教(三)の例
       昇給の経過                   再計算の過程
 20.1.1 2級110号俸 389,400円(404,976円) →2級110号俸
 20.4.1 特2級74号俸 402,400円(418,496円)      -
 21.1.1 特2級78号俸 406,700円(422,968円)   2級114号俸
 21.4.1 3級63号俸  411,500円(419,000円) ←3級63号俸
        ※昇格差額 4,800円(▲3,968円)
(参考)原則的運用の場合 3級70号俸 420,000円(427,500円)
                   ※昇格差額 13,300円(4,532円)

 具体的に考えていくと、更に心配になってくる。この方式で昇格時の号給を決定すると、特2級在級期間が長ければ長いほど、逆転が広がると思われるからである。
 前記の例で更に考えてみる。

○教(二)の例
       昇給の経過                   再計算の過程
 20.1.1 2級100号俸 401,500円(417,560円) →2級100号俸
 20.4.1 特2級76号俸 415,900円(432,536円)     -
 21.1.1 特2級80号俸 421,500円(438,360円)   2級104号俸
 22.1.1 特2級84号俸                   2級108号俸
 23.1.1 特2級88号俸                   2級112号俸
 24.1.1 特2級92号俸                   2級116号俸
 25.1.1 特2級96号俸 440,600円(458,224円)   2級120号俸
 25.4.1 3級58号俸  439,800円(447,500円) ←3級58号俸
        ※昇格差額 ▲800円(▲10,724円)

 この例では、特2級に昇格後5年間勤務した後、3級に昇格すると本俸(給料月額)自体が下がってしまうのである。これでは、いくらなんでも、誰が考えてもおかしいと思うだろう。
 このような現象が生じることは、双子や三つ子の関係による昇格運用上の効果を考えれば、容易に想像がつくはずなのだが…。

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