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226.昇給間差額(その1) [28.昇給間差額]

 今回のテーマは、「昇給間差額」である。
 例えば、佐藤樹太郎『教職員の給与』(学陽書房、昭和50年新版)には、次のような記述がある。
 「現行給与制度における昇給は、従前の昇給制度が職務の級に関係なく、いわゆる通し号俸制によって、一定の昇給期間ごとに一律の昇給額とされていたのに対し、同じく一二か月の昇給期間であっても、等級区分ごとにその昇給間差額を異にしているのが特徴である。」
 このイメージを手がかりにしながら、考えていきたい。

 まず、8等級制成立時の昇給間差額を見ていきたい。すべてを掲載できないので、例によって、いくつかポイントを抜き出してみる。いずれも、大学卒を基準において比較することにする。
 <昭32行(一)昇給間差額>
  1等級 1号俸24百円~6号俸24百円 平均24百円
  2等級 1号俸22百円~10号俸24百円 平均22.6百円
  3等級 1号俸17百円~11号俸22百円 平均18.8百円
  4等級 1号俸11百円~14号俸17百円 平均14.4百円
  5等級 1号俸10百円~13号俸14百円 平均11.5百円
  6等級 1号俸9百円~14号俸12百円 平均10.6百円
  7等級 1号俸6百円~14号俸12百円 平均9.6百円
 昇給間差額は、同一級内では上位の号俸に上がるに従って、大きな額になっていく(1等級は同額のまま)。また、平均の昇給間差額を計算してみると、上位の等級に上がるに従って大きな額になっていくように作られている。
 次に、教(二)(三)についても確認しておく。
 <昭32教(二)昇給間差額>
  1等級(校長) 1号俸12百円~19号俸15百円 平均24百円
  2等級(教諭) 1号俸10百円~32号俸15百円 平均22.6百円
 <昭32教(三)昇給間差額>
  1等級(校長) 1号俸10百円~22号俸15百円 平均24百円
  2等級(教諭) 4号俸8百円~33号俸15百円 平均22.6百円
 教(二)(三)も、行(一)と同様の傾向が見てとれる。

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