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236.俸給水準の重なり(その2) [30.俸給水準の重なり]

 給与構造改革によって、職務の級間の水準の重なりの縮減は、どのていど進んだのだろうか。平成17年4月の俸給表と平成18年4月の俸給表で、1級上位の職務の級との水準の重なりの状況を比較してみよう。

<17年4月改定行(一)における1級上位の職務の級との水準の重なり>
職務の級  初号  最高  レンジ  重なり 重複率
 1級  134,000 187,800  53,800  17,600  33%
 2級  170,200 244,100  73,900  60,300  82%
  ※1~2級           110,100  60,300  55%
 3級  183,800 316,200 132,400  98,700  75%
 4級  217,500 363,200 145,700 128,200  88%
 5級  235,000 380,400 145,400 124,900  86%
  ※4~5級           162,900 124,900  77%
 6級  255,500 415,300 159,800 140,600  88%
 7級  274,700 425,700 151,000 129,900  86%
 8級  295,800 449,600 153,800 120,400  78%
 9級  329,200 485,300 156,100 118,600  76%
 10級  366,700 508,600 141,900  94,000  66%

<18年4月改定行(一)における1級上位の職務の級との水準の重なり>
職務の級  初号  最高  レンジ  重なり 重複率
 1級  134,000 244,100 110,100  60,300  55%
 2級  183,800 309,900 126,100  88,800  70%
 3級  221,100 357,200 136,100  94,900  70%
 4級  262,300 391,200 128,900 101,500  79%
 5級  289,700 403,700 114,000  82,600  72%
 6級  321,100 425,900 104,800  58,700  56%
 7級  367,200 460,300  93,100  45,500  49%
 8級  414,800 482,600  67,800  13,900  21%
 9級  468,700 542,600  73,900  8,400  11%

 比較に当たって、給与構造改革前は枠外昇給制度があったため、実際の給与水準はもっと高かったのだから、上位の職務の級との水準の重なりももっと大きかったのではないかと思われる。しかし、枠外の在職実態は、1号上位昇格制度による俸給表運用の反映であるし、実際にはほとんど使っていない号俸があって、平成18年4月改定の際にカットされたから、そのまま比較をしてもバランスはとれているだろうと思う。
 それでは、給与水準の重複率を横にならべて確認してみる。

<17年行(一)> <18年行(一)> <差引>
 1~2級 55%  1級  55%    0%
 3級    75%  2級  70%   △5%
 4~5級  77%  3級  70%   △7%
 6級    88%  4級  79%   △9%
 7級    86%  5級  72%   △14%
 8級    78%  6級  56%   △22%
 9級    76%  7級  49%   △27%
 10級    66%  8級  21%   △45%
  -         9級  11%

 職務の級が上位になるに従って、1級上位の職務の級との水準の重複率の減少が大きくなっている様子がよく分かる。

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