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237. トピック=隠れわたり [8.トピック]

1月21日、asahi.comに次のような記事が掲載された。

「大阪市、給料をかさ上げ 総務省「隠れわたり」と指摘
2010年1月21日4時4分
 大阪市が、係長級と係員の給料の最高額を引き上げることで、長年務めた職員に事実上1ランク高い給料を払っていたことが、総務省の調査でわかった。同省の別の調査では、大阪府など219自治体で係長級職員の給料を課長補佐級にかさ上げする「わたり」が見つかったが、大阪市は含まれていなかった。今回わかった市の事例について、同省は「隠れわたり」と指摘し、改善を求める方針だ。
 市によると、課長代理級に課長級の給料を、係員の一部に係長級の給料を支払う「わたり」は、2006年度まで行われていた。07年の市政改革で解消し、役職ごとに異なる給料に変えたはずだった。
 ところが、昇級試験に合格した係員「主務」(行政職の23%)の月額給料の最高額は43万1900円で、1ランク上の係長の中堅クラス以上に相当。係長級(同31%)も最高額が45万2500円で、中堅の課長代理級にあたる。
 総務省が国家公務員と比べたところ、市の係員と係長級の最高額は、それぞれ国の係長級(39万500円)や課長補佐級(係長級の1ランク上、42万5100円)の最高額を上回った。(以下、省略)」

 大阪市のサイトから同市の給料表を確認して見たところ、記事で指摘されたとおりであり、国と単純に比較すると上位の職務の級に実質わたっているようである。ちょっと、抜き書きしてみたいと思う。

 <大阪市の行政職給料表>
 職務の級 代表的な職  最高額    相当する行(一)の級
  8級   局長      590,500円  9級~10級を超える水準
  7級   部長      533,900円  8級~9級に準じる水準
  6級   担当課長   496,800円  7級~8級を超える水準
  5級   担当課長代理 472,400円  6級~7級を超える水準
  4級   係長      452,500円  4級~7級に準じる水準
  3級   主務      431,900円  3級~6級を超える水準
  2級   係員      365,500円  2級~3級を超える水準
  1級   係員      226,400円  1級を下回る水準

 大阪市の給料表と標準職務表とを見る限り、わたりは解消されている。しかし、行(一)の各職務の級の水準と比較した場合には、実質的に相当にわたっていることが見て取れる。
 しかしながら、そうは言うものの、大阪市は独自に給料の5~3.8%を削減しているところであって、平成21年度のラスパイレス指数は、98.4(指定都市中、全国15位)となっているようであるが…。

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