333.東京都の教育職給料表(その5) [41.東京都の教育職給料表]
今回は、東京都の5級(副校長・教頭)及び6級(統括校長・校長)の給料表水準を確認する。
まず、5級(副校長・教頭)の水準を全人連モデルと比較していきたいが、全人連モデルの方にはいわゆる3級加算額が存在するので、加算後の額と比較しなければならないだろう。
<東京5級×旧教育(二)3級(加算額7,700円を含む。)>
年齢(経験) 東京 旧教育(二) 差額
33歳(11年) 1号 335,500円 -
34歳(12年) 5号 345,500円 1号 338,300円 7,200円(2.1%)
37歳(15年) 17号 373,900円 13号 365,400円 8,500円(2.3%)
42歳(20年) 37号 415,600円 33号 404,800円 10,800円(2.7%)
47歳(25年) 57号 451,700円 53号 435,900円 15,800円(3.6%)
52歳(30年) 77号 471,500円 73号 467,500円 4,000円(0.9%)
53歳(31年) 81号 473,500円 77号 471,300円(最高)2,200円(0.5%)
57歳(35年) 97号 481,500円 -
58歳(39年) 101号 483,500円(最高) -
<東京5級×旧教育(三)3級(加算額7,500円を含む。)>
年齢(経験) 東京 旧教育(三) 差額
30歳(8年) - 1号 293,100円
32歳(10 年) - 9号 317,400円
33歳(11年) 1号 335,500円 13号 328,900円 6,600円(2.0%)
37歳(15年) 17号 373,900円 29号 364,000円 9,900円(2.7%)
42歳(20年) 37号 415,600円 49号 397,300円 18,300円(4.6%)
47歳(25年) 57号 451,700円 69号 422,800円 28,900円(6.8%)
52歳(30年) 77号 471,500円 89号 439,100円 32,400円(7.4%)
53歳(31年) 81号 473,500円 93号 441,700円(最高)31,800円(7.2%)
57歳(35年) 97号 481,500円 -
58歳(39年) 101号 483,500円(最高) -
最高到達水準に着目すると、東京5級は、旧教育(二)3級より12,200円(2.6%)、旧教育(三)3級より41,800円(9.5%)高いこと(全人連モデルは加算額を加算後)は、以前に書いたとおり。
初号の位置や最高号給の位置が全人連モデルと異なっていることは、とりあえず置いておく。
制度年齢ごとの様相を概観すると、東京5級は、旧教育(二)3級に対しては、旧教育(二)3級初号の位置である大学卒制度年齢34歳で7,200円(2.1%)、47歳で15,800円(3.6%)高くなっているのに対して、旧教育(二)最高号給の位置である53歳では2,200円(0.5%)高に止まっている。
一方、旧教育(三)3級に対しては、東京5級初号の位置である大学卒制度年齢33歳で6,600円(2.0%)、52歳で32,400円(7.4%)高くなっているのに対して、旧教育(三)最高号給の位置である53歳では31,800円(7.2%)高くなっている。
号給の対応する部分のみで全体を比較すると、東京5級は、旧教育(二)3級に対しては2.55%高であるが、旧教育(三)3級に対しては4.99%に及んでいる。
次に、6級(統括校長・校長)について確認する。
<東京6級×旧教育(二)4級>
年齢(経験) 東京 旧教育(二) 差額
36歳(14年) 1号 382,300円 -
37歳(15年) 5号 391,700円 -
42歳(20年) 25号 434,900円 -
44歳(22年) 33号 451,200円 1号 422,000円 29,200円(6.9%)
47歳(25年) 45号 473,200円 13号 433,600円 29,600円(6.8%)
52歳(30年) 65号 501,200円 33号 479,300円 21,900円(4.6%)
53歳(31年) 69号 504,100円 37号 483,400円(最高)20,700円(4.3%)
57歳(35年) 85号 512,500円(最高) -
<東京6級×旧教育(三)4級>
年齢(経験) 東京 旧教育(三) 差額
36歳(14年) 1号 382,300円 -
37歳(15年) 5号 391,700円 -
42歳(20年) 25号 434,900円 -
44歳(22年) 33号 451,200円 1号 411,600円 39,600円(9.6%)
47歳(25年) 45号 473,200円 13号 429,200円 44,000円(10.3%)
52歳(30年) 65号 501,200円 33号 455,300円 45,900円(10.1%)
53歳(31年) 69号 504,100円 37号 458,900円(最高)45,200円(9.8%)
57歳(35年) 85号 512,500円(最高) -
以前に書いたとおり、東京6級の最高到達水準は、全人連モデルよりも相当に高いものとなっており、具体的には、旧教育(二)4級より29,100円(6.0%)、旧教育(三)4級より53,600円(11.7%)高くなっている。
大学卒制度年齢が一致する44歳から53歳までの号給の水準を比較すると、東京6級は、旧教育(二)4級に対しては、旧教育(二)4級初号の位置である大学卒制度年齢44歳で29,200円(6.9%)、旧教育(二)最高号給の位置である53歳では20,700円(4.3%)高くなっている。
そして、旧教育(三)4級に対しては、旧教育(三)4級初号の位置である大学卒制度年齢44歳で39,600円(9.6%)、旧教育(三)最高号給の位置である53歳では45,200円(9.8%)も高くなっている。(優遇率が一番高いのは、大卒制度年齢47歳で、実に10.3%である。)
号給の対応する部分のみで全体を比較してみても、東京6級は、旧教育(二)4級に対しては6%高く、旧教育(三)4級に対しては1割高(10.19%)になっている。主幹教諭や副校長・教頭の水準も大幅に引き上げられているが、統括校長・校長の水準は更に大幅に引き上げられており、その優遇率は倍になっている。つまり、一般の教諭と校長の給与差を格段に大きくしたものとなっているのである。(ただし、あくまで制度表上での対比であり、運用の実際に基づく比較を行ったものではない。)
ところで、6級(統括校長・校長)の初号は、大学卒制度年齢36歳(経験14年)の位置にある。全人連モデルの位置が44歳(経験22年)となっているのに対して、7歳も若い位置となっている。人事院から包括的に承認を受けている校長4級の必要経験年数(旧教育(二)は大学卒25年、旧教育(三)は大学卒24年)と比べると、ほぼ10年若くなっている。東京都における校長登用年齢の実態がそれだけ若い位置の号給を必要としているということのだろうか。あるいは、今後を見越しての準備なのだろうか…。
まず、5級(副校長・教頭)の水準を全人連モデルと比較していきたいが、全人連モデルの方にはいわゆる3級加算額が存在するので、加算後の額と比較しなければならないだろう。
<東京5級×旧教育(二)3級(加算額7,700円を含む。)>
年齢(経験) 東京 旧教育(二) 差額
33歳(11年) 1号 335,500円 -
34歳(12年) 5号 345,500円 1号 338,300円 7,200円(2.1%)
37歳(15年) 17号 373,900円 13号 365,400円 8,500円(2.3%)
42歳(20年) 37号 415,600円 33号 404,800円 10,800円(2.7%)
47歳(25年) 57号 451,700円 53号 435,900円 15,800円(3.6%)
52歳(30年) 77号 471,500円 73号 467,500円 4,000円(0.9%)
53歳(31年) 81号 473,500円 77号 471,300円(最高)2,200円(0.5%)
57歳(35年) 97号 481,500円 -
58歳(39年) 101号 483,500円(最高) -
<東京5級×旧教育(三)3級(加算額7,500円を含む。)>
年齢(経験) 東京 旧教育(三) 差額
30歳(8年) - 1号 293,100円
32歳(10 年) - 9号 317,400円
33歳(11年) 1号 335,500円 13号 328,900円 6,600円(2.0%)
37歳(15年) 17号 373,900円 29号 364,000円 9,900円(2.7%)
42歳(20年) 37号 415,600円 49号 397,300円 18,300円(4.6%)
47歳(25年) 57号 451,700円 69号 422,800円 28,900円(6.8%)
52歳(30年) 77号 471,500円 89号 439,100円 32,400円(7.4%)
53歳(31年) 81号 473,500円 93号 441,700円(最高)31,800円(7.2%)
57歳(35年) 97号 481,500円 -
58歳(39年) 101号 483,500円(最高) -
最高到達水準に着目すると、東京5級は、旧教育(二)3級より12,200円(2.6%)、旧教育(三)3級より41,800円(9.5%)高いこと(全人連モデルは加算額を加算後)は、以前に書いたとおり。
初号の位置や最高号給の位置が全人連モデルと異なっていることは、とりあえず置いておく。
制度年齢ごとの様相を概観すると、東京5級は、旧教育(二)3級に対しては、旧教育(二)3級初号の位置である大学卒制度年齢34歳で7,200円(2.1%)、47歳で15,800円(3.6%)高くなっているのに対して、旧教育(二)最高号給の位置である53歳では2,200円(0.5%)高に止まっている。
一方、旧教育(三)3級に対しては、東京5級初号の位置である大学卒制度年齢33歳で6,600円(2.0%)、52歳で32,400円(7.4%)高くなっているのに対して、旧教育(三)最高号給の位置である53歳では31,800円(7.2%)高くなっている。
号給の対応する部分のみで全体を比較すると、東京5級は、旧教育(二)3級に対しては2.55%高であるが、旧教育(三)3級に対しては4.99%に及んでいる。
次に、6級(統括校長・校長)について確認する。
<東京6級×旧教育(二)4級>
年齢(経験) 東京 旧教育(二) 差額
36歳(14年) 1号 382,300円 -
37歳(15年) 5号 391,700円 -
42歳(20年) 25号 434,900円 -
44歳(22年) 33号 451,200円 1号 422,000円 29,200円(6.9%)
47歳(25年) 45号 473,200円 13号 433,600円 29,600円(6.8%)
52歳(30年) 65号 501,200円 33号 479,300円 21,900円(4.6%)
53歳(31年) 69号 504,100円 37号 483,400円(最高)20,700円(4.3%)
57歳(35年) 85号 512,500円(最高) -
<東京6級×旧教育(三)4級>
年齢(経験) 東京 旧教育(三) 差額
36歳(14年) 1号 382,300円 -
37歳(15年) 5号 391,700円 -
42歳(20年) 25号 434,900円 -
44歳(22年) 33号 451,200円 1号 411,600円 39,600円(9.6%)
47歳(25年) 45号 473,200円 13号 429,200円 44,000円(10.3%)
52歳(30年) 65号 501,200円 33号 455,300円 45,900円(10.1%)
53歳(31年) 69号 504,100円 37号 458,900円(最高)45,200円(9.8%)
57歳(35年) 85号 512,500円(最高) -
以前に書いたとおり、東京6級の最高到達水準は、全人連モデルよりも相当に高いものとなっており、具体的には、旧教育(二)4級より29,100円(6.0%)、旧教育(三)4級より53,600円(11.7%)高くなっている。
大学卒制度年齢が一致する44歳から53歳までの号給の水準を比較すると、東京6級は、旧教育(二)4級に対しては、旧教育(二)4級初号の位置である大学卒制度年齢44歳で29,200円(6.9%)、旧教育(二)最高号給の位置である53歳では20,700円(4.3%)高くなっている。
そして、旧教育(三)4級に対しては、旧教育(三)4級初号の位置である大学卒制度年齢44歳で39,600円(9.6%)、旧教育(三)最高号給の位置である53歳では45,200円(9.8%)も高くなっている。(優遇率が一番高いのは、大卒制度年齢47歳で、実に10.3%である。)
号給の対応する部分のみで全体を比較してみても、東京6級は、旧教育(二)4級に対しては6%高く、旧教育(三)4級に対しては1割高(10.19%)になっている。主幹教諭や副校長・教頭の水準も大幅に引き上げられているが、統括校長・校長の水準は更に大幅に引き上げられており、その優遇率は倍になっている。つまり、一般の教諭と校長の給与差を格段に大きくしたものとなっているのである。(ただし、あくまで制度表上での対比であり、運用の実際に基づく比較を行ったものではない。)
ところで、6級(統括校長・校長)の初号は、大学卒制度年齢36歳(経験14年)の位置にある。全人連モデルの位置が44歳(経験22年)となっているのに対して、7歳も若い位置となっている。人事院から包括的に承認を受けている校長4級の必要経験年数(旧教育(二)は大学卒25年、旧教育(三)は大学卒24年)と比べると、ほぼ10年若くなっている。東京都における校長登用年齢の実態がそれだけ若い位置の号給を必要としているということのだろうか。あるいは、今後を見越しての準備なのだろうか…。
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